【温泉で得られるメリット】温泉に入ることで得られる効果は多い!

温泉は長い間、健康やリラクゼーションのために利用されてきた自然の恩恵です。
世界中には数多くの温泉地が存在し、それぞれが独自の特徴と効能を持っています。

本記事では、温泉の効果について探求し、その身体的なメリットと心理的な効果について解説します。温泉の素晴らしさを知り、その癒しの力を体感しましょう。

目次

温泉とは?

国により定められた「温泉法」により、どのようなものが温泉に当てはまるのか定義されています。

条件は、温泉温度が25℃以上であることか、「リチウムイオン」「水素イオン」「ヨウ素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」などの、特定の19成分のうち、1つ以上が規定値以上であることです。

温泉温度が25℃以上か、1種類以上の特定成分が規定値以上かのどちらか一つを満たしていれば温泉と言えます。

日本の温泉の特徴

温泉は、含有成分の種類と量により、「単純泉」「塩化物泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「含よう素泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」の10の泉質に分類されています。

日本の温泉で最も多いのは単純泉であり、温泉数の約32%を占めています。次に多いのが、約27%を占める塩化物泉です。

10の泉質の特徴

①単純温泉

温泉に溶け込んでいる成分(溶存物質)が規定値以下で比較的少なく、湧出温度が25℃以上の温泉です。無色透明な色で、肌触りも柔らかくて刺激が少ないことが特徴で、入浴時の体への負担が少なく、高齢者や子どもにもおすすめです。

・主な温泉地
鬼怒川温泉(栃木)、下呂温泉(岐阜)、道後温泉(愛媛)、由布院温泉(大分)

②塩化物泉

塩化物イオンを主成分とする温泉で、海岸や火山の近くに多く湧きます。しょっぱい温泉がこれに当たり、入浴すると塩の成分が肌に付着し、高い保温効果があるという特徴があります。

・主な温泉地
定山渓温泉(北海道)、湯河原温泉(神奈川)、熱海温泉(静岡)、和倉温泉(石川)、城崎温泉(兵庫)、指宿温泉(鹿児島)

③炭酸水素塩泉

炭酸水素イオンが主成分となる温泉です。かつて「重曹泉」と呼ばれたアルカリ性の炭酸水素塩泉は、角質などをはがし皮膚を滑らかにするため「美肌の湯」と呼ばれ、高い保湿効果もあります。

・主な温泉地
鳴子温泉(宮城)、平湯温泉(岐阜)、有馬温泉(兵庫)、南紀白浜温泉(和歌山)、嬉野温泉(佐賀)、人吉温泉(熊本)

④硫酸塩泉

硫酸イオンが主成分となる温泉で、保湿効果や降圧効果が高いとされ、「傷の湯」「中風の湯」と呼ばれることもあります。効果を高めるためには、入浴後は温泉を洗い流さず、乾いたタオルなどで拭き取るのがおすすめです。

・主な温泉地
浅虫温泉(青森)、伊香保温泉(群馬)、山中温泉(石川)、玉造温泉(島根)、阿蘇温泉(熊本)

⑤含よう素泉

2014年に療養泉の定義が改訂された際に追加された泉質で、よう化物イオンを含む温泉。飲用によって、高コレステロール血症への効果が期待されています。

・主な温泉地
晩成温泉(北海道)、白子温泉(千葉)、信州高山温泉郷(長野)、高屋温泉(宮崎)

⑥二酸化炭素泉

肌につく気泡が特徴の温泉です。血管拡張効果がある二酸化炭素が溶け込んでいるため、血行が良くなり冷え性の改善などが期待できます。

・主な温泉地
唐沢鉱泉(長野)、小坂温泉郷(岐阜)、有馬温泉(兵庫)、別府温泉(大分)

⑦含鉄泉

鉄イオンを含む温泉です。湧出直後は無色透明ですが、空気に触れると茶褐色の濁りや沈殿物が生じます。飲用により、鉄欠乏性貧血への効果が期待されています。

・主な温泉地
登別温泉(北海道)、黄金崎不老ふ死温泉(青森)、長良川温泉(岐阜)、由布院温泉(大分)、霧島温泉(鹿児島)

⑧硫黄泉

総硫黄を含む温泉で、匂いが特徴的で、光の加減で微妙に色が変化します。源泉などでは、湯の花と呼ばれる固体化した硫黄も見られます。皮膚への刺激が強く、肌が弱い場合は流水で洗い流すなどが必要な場合もあります。

・主な温泉地
酸ヶ湯温泉(青森)、八幡平温泉郷(岩手)、草津温泉(群馬)、月岡温泉(新潟)、雲仙温泉(長崎)

⑨酸性泉

水素イオンを多く含んだph3未満の温泉です。酸による殺菌作用で皮膚を清潔に保ち、体全体の調子を整えて治癒能力を高める変調効果が認められています。肌が弱い人は、入浴後に水で洗い流すのがおすすめです。

・主な温泉地
須川温泉(岩手)、玉川温泉(秋田)、蔵王温泉(山形)、岳温泉(福島)、草津温泉(群馬)

⑩放射能泉

ラドンが含まれる温泉で、花崗岩地帯に広く分布しています。温熱効果による関節痛などの改善に効果が期待されています。ラドンは気体のため、呼吸器からも吸入できます。

・主な温泉地
二股ラヂウム温泉(北海道)、五頭温泉郷(新潟)、栃尾又温泉(新潟)、増富温泉(山梨)、三朝温泉(鳥取)

温泉のさまざまな効果

温泉には、さまざまな効果があります。大きく3つ「①身体的効果」、「②心理的効果」、「③健康への恩恵」の効果があります。それぞれの効果について解説します。

①身体的な効果

血行促進

まずは、血行促進の効果です。温泉につかると、体が温まり血管が拡張し血液循環が促進されます。血の巡りがよくなると、酸素や栄養素を含んだ血液が全身に効率よく供給され、新陳代謝がよくなり、体内の不要物質の排泄を促したり、疲労回復の効果が期待できます。

筋肉の緩和

温かいお湯に浸かることで、筋肉の緊張が緩和されます。筋肉のこわばりや痛みを軽減し、疲れを軽減してくれ、身体の柔軟性を高める効果があります。

 炎症の緩和

温泉のお湯には、硫黄やミネラルなどが含まれており、これらの成分が炎症を鎮める働きをします。関節炎や皮膚炎などの症状を緩和する効果が期待できます。

②心理的な効果

ストレス緩和

温泉の静寂な環境や、温かいお湯に浸かることで、心身の緊張が解放され、ストレスの軽減につながります。そのため、リラックス効果が高まり、心に安定をもたらします。

 睡眠の改善

温泉に入ることで体温が上昇します。一度体温が上昇し、その後、体温が低下することで眠りを誘う効果があります。また、体も心もリラックスした状態で眠ることができるため、睡眠の質の向上にも繋がります。

心身のリフレッシュ

忙しい日常から離れ、自然の中でのんびりと過ごすことで、心身のリフレッシュが促されます。温泉地の美しい景色や豊かな自然環境は、心を癒し、新たなエネルギーを与えてくれます。

③健康への恩恵

血圧の調整

温泉に入ることで血管が拡張し、血圧が下がる効果があります。高血圧の改善に寄与し、心臓や血管の健康をサポートします。

免疫力の向上

温泉のお湯に含まれるミネラルや微量元素は、免疫機能を高める効果があります。免疫力の向上により、風邪やウイルス感染症などの病気に対する抵抗力がアップします。

美肌効果

温泉のお湯には、肌に潤いを与える効果があります。ミネラルや温泉成分が皮膚を保湿し、肌トラブルや乾燥を軽減します。また、温泉の成分が肌細胞の新陳代謝を促進し、健康な肌を保つ手助けをします。

温泉に入ってリラックスし健康に!

温泉は自然の癒しと健康への恩恵を提供してくれる貴重な存在です。リラックス効果だけでなく、健康の面でも多くのメリットがあります。

身体的な効果、心理的な効果や、健康への恩恵など、忙しい現代社会でストレスや疲れを感じる人々にとって、温泉は自然の恵みとして心身の健康と癒しをもたらす場所です。

ぜひ、温泉の効果を体感して、心地よいリラックスを享受してください。

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