自然の中に身をおき、自分の足で歩き、そこでしか見られない景色にたどり着いたときに得られる達成感!
これから登山を始めたい方にとって、必要な装備や服装、どんな山を選べばよいか、注意点など知りたい情報は多いはずかと思います。
この記事では、はじめての方や初心者の方でも安心して登山に挑戦していただけるよう、持ち物・装備、安全対策などの知っておきたい基本情報をお伝えしています。
登山を趣味にすることの魅力
登山にはたくさんの魅力や楽しみ方があります。
自然を体感しながら、汗を流して自分の足で山を登ることで、無心になりストレスから解放され、心と体がリフレッシュできます。
さらに、山頂に着いたというゴールを味わう体験をすることで、普段の生活では得難い充実感や達成感を感じることもできます。
また、身体的な効果が期待できる点も魅力として挙げられます。
山頂まで長時間歩き続けることはかなりの運動効果として働きます。体力強化や基礎代謝の向上などの効果が期待できます。
登山では、山頂を目指すという共通の目標に向かって、他の登山者の方と会話しながら登ることもよくあります。同じ趣味を持った方との出会いや、その時の会話がきっかけで仲よくなることなども登山の楽しみとなります。
このように登山は、ただ山に登るというだけではなく、多くの楽しさや魅力を体感できる趣味です。
初心者の山選びのポイント
登る時期や気温、山の標高によって選ぶポイントが変わってきます。
3月~5月(春)は低い山がおすすめ
この時期は、山によってはまだ積雪や残雪があります。
高い山だとまだまだ雪が降ることもあったり、雪が残っていると危険が伴います。この時期の山選びは慎重に行いましょう。
低い山の登山の場合は、途中で春に咲く花や若葉も楽しむ事ができます。ただし、まだまだ寒い日も多い時期ですので、防寒対策は行うことも必要です。
6月~9月(夏)は高い山も可能に
また、登山で最も人気の高い富士登山は、7月から9月頃にかけて登山可能となるため、多くの人となります。
しかし、標高が高い山は夏でも気温がとても下がるため、防寒対策は忘れずに!また、梅雨の時期もそうですが、夏はとくに天気が変わりやすいため、雨対策も重要です。
9月~11月(秋)は紅葉が魅力
紅葉の時期ならではの美しい山の景色を見ながら登山ができるため、登山を楽しむにはとても良い時期です。
ただし、10月頃になると標高の高い山では雪が降り始めるところも出てきますので、山選びについては事前にしっかり調べることが重要です。
12月~2月(冬)は雪の低い山を選ぼう
登山に慣れている人であればスノーシューハイキングを楽しむ方もいらっしゃいますが、登山経験の少ない方の場合は、この時期の登山はおすすめできません。
登山をされたい場合は標高が低く、雪が積もらない山を選び、登山を行う日の天候にも注意しましょう。さらに、冬は日が暮れるのも早くなります。登山に出掛ける時間帯にも注意が必要です。
山・コースを決める基準について
- 所要時間は4時間以内程度
- 登山口から山頂までの標高差が600~700m以内
- 山小屋や売店がある
- 登山道がある程度整備されていて歩きやすい
- 岩場などの難所が少ない
登山客が多いことで安心感に繋がります。緊急時の場合は周囲の人に助けを求めることも可能です。
また、初心者向けのガイド付き登山ツアーなどから始めるのもおすすめです。
服装や持ち物を用意する
登山には必要な服装や持ち物が多くあります。
登山に適した服装や持ち物は、登る時期やコースの難易度によっても異なってきますが、基本的な服装や持ち物は共通しています。ここでは日帰り登山としての基本的な服装や持ち物について紹介します。
また、以下の服装や持ち物は夏の時期に登山するために必要なものとなります。冬の場合はさらに寒さ対策が必要になります。また、登山では重ね着をして体温調整することが基本となりますので、その点にも注意して準備しましょう。
日帰り登山で必要な服装や持ち物
下記にリストとしてまとめていますので確認してみてください。
【服装】
- 長袖インナー(汗が乾きやすい速乾性のあるもの)
- Tシャツ、長袖シャツ(動きやすく汗がすぐ乾くもの)
- タイツ(負担軽減など機能性のあるもの)
- トレッキングパンツ(動きやすく汗がすぐ乾くもの)
- 帽子(紫外線対策やケガ防止)
- 靴下(疲れ軽減やケガ防止)
- 登山靴(疲れ軽減やケガ防止)
- ザック・リュック(日帰りであれば30L程度の容量)
※ 冬など寒い時期は気温に合わせてさらに防寒を
【持ち物】
- レインウエア[上・下](山の天気は変わりやすい)
- 防寒着(山では様々な場面で体温の変化が起こる)
- グローブ(岩場などでのケガ防止、防寒)
- ヘッドライト(下山が遅れ暗くなった場合に必要)
- サングラス(紫外線対策)
- 地図・コンパス(道迷い防止)
- 行動食・非常食(エネルギー補給)
- 水筒(水分量(ml)=体重(kg) × 4(ml) × 行動時間(h))
- タオル(登山では汗だくになることも)
- ゴミ袋(ゴミの持ち帰りはマナー)
- ファーストエイドキット(応急処置をする道具)
安全な登山・トレッキングのための注意点
登山では救急車が入れない場所で長時間過ごすことになります。様々なリスクを想定し、体調なども含め準備を万全にして始めましょう。
登山特有の注意点については、以下に示します。しっかりと確認してください。
登山届(登山計画書)を提出する
登山届とは、登山中に遭難などのトラブルが発生した際に捜査活動をスムーズに行うために必要な書類を提出することです。登山計画書の記載内容は次の通りです。
- 登山者の氏名、住所、年齢、連絡先
- 登山の日程、行動予定
- 装備の内容、食料の量
- その他連絡事項
登山届は、山や自治体によって任意の場合や義務であったりと異なってきます。
ただし、初心者向きの山やコースであっても、思わぬ事故や災害に巻き込まれることがあるので、登山計画書はしっかりと作成しましょう。
登山・トレッキングの保険を検討しよう
遭難時の捜索費用は自己負担となる場合もあり、本人はもちろん家族まで大きな負担を強いられることがあります。
登山の基本知識を理解し、趣味として楽しもう!
今回は初心者向けに登山を趣味にする魅力や、登山を始めるための基礎知識として、登山に適したシーズンや服装、持ち物、注意点などを紹介しました。
それこそが登山の人気の理由です。ただし、初心者が登山を始める場合には、注意しなければならないポイントも多くありますので、事前にしっかりと調べ、万全の準備をおこない登山を始めましょう。
趣味として登山を始め、休日の楽しみを作ってみませんか?